秘境と清流の四国路【仁淀ブルー編】


四国での3日目、前日同様、朝からよく晴れた。今日はかなりの強行軍とのことで、朝早い時間から行動を起こす。「ち庵」を後に、吉野川沿いに戻る。

モンベル大歩危店の裏手から、100円の有料で大歩危峡を見る。ラフティングルートのスカウティング(下見)のためか、ガイドらしき3人を乗せた黄色いゴムボートが2艇、川岸から漕ぎだして下って行くのを見送る。

下流へ少し走り、吊り橋の上から小歩危峡を覗いてみる。次回、ここを訪ねることがあれば、ぜひラフティングにも挑戦してみたいものだ。爺のパドリングスキルでは、この急流をカヤックで下るのはちょっと自信がない。

高知道大豊インターに戻り、高速道を南下する。本日のメインイベント、仁淀川探訪に向かう。伊野インターからR33に入ると、行楽車でしばらく渋滞に巻き込まれた。渋滞の街を抜けると仁淀川に出て、左岸沿いにR194を遡る。初めて見る仁淀川は大きな川幅でゆったり流れ、噂通りの、清らかな水が流れていた。所々で川漁の舟やカヌーが見えた。

車から見えた沈下橋に寄ってみる。仁淀川の沈下橋では最下流に架かる名越屋沈下橋。近くの「水辺の駅あいの里仁淀川」で昼食。鮎定食を注文しようとしたら時間が掛かると言われ、仕方なく全員が日替わり定食を選ぶ。せっかくの仁淀川観光だから、地の食材を積極的に提供してくれたらいいのにと思う。まあ、定食の御飯が新米でとても美味しかったので、そんな不満も少し和らいでいった。テラス席は日差しでかなり暑かったが、仁淀川を間近に感じながらのランチタイムだった。

昼食後は仁淀川支流の谷をどんどん詰めてゆく。渓谷が狭まり、車窓から見下ろす沢の透明度の高さに感嘆の声を上げながら、車は安居渓谷の駐車場に到着した。歩いて渓谷散策に向かう。遊歩道を沢に下りると、あまりの水の美しさに言葉を失うほどであった。

真上からの太陽の光に照らされた沢の水は、まさに「仁淀ブルー」に輝いているのだった。
(このカットのみ娘の撮影 by D60+SIGMA18-250mm)

防水カメラを水中に沈めて撮った写真。

沢沿いをしばらく上って「飛龍の滝」まで往復。落差25mの滝は見応えがあった。

散策中、渓流の鳥カワガラスを何度か見かけた。娘のズームレンズを借りて撮影。

安居渓谷から長い地道のドライブで四万十市に入る。市内の大型スーパーで今晩の買い出しを済ませ、予定よりかなり遅れた19時前、最後の宿泊地「海癒」に到着した。ここは元々リゾートマンションだった施設を、コンドミニアム風に使わせている宿。足摺岬を望むビーチリゾートといった趣きである。
隣接の「海癒の湯」が売りのようで、営業時間を少し過ぎたにも関わらず、私達のために施設を使わせてくれた。28℃の源泉を薪で沸かして掛け流ししている。貸し切り状態でゆったり浸かって、長距離ドライブの疲れをほぐす。

旅の最後の夕食は、おつまみ系で簡単に済ます。途中の道の駅で仕入れた地酒をあける。その名も「仁淀ブルー」という酒はパッケージが素晴らしく、すっきり爽やかな呑み心地も気に入った。翌日の超ロングドライブに備え、早めに床についた。
2013/10/12 D7000+SIGMA10-20mm,18-250mm PENTAX WG-3

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です