鳥の新分類


学者さんの分類学には興味がないが、野鳥観察を趣味とするものにとって、標準分類に従って個体を識別する作業は避けては通れない。このたび日本鳥学会では日本鳥類目録改訂第7版を出版し、日本鳥類目録改訂版第7版掲載鳥類リストがHP上に公表された。
新しい分類をざっと眺めた結果、主な変更点をピックアップしておくことにする。当地で馴染みのない鳥に関しては注意が向いていないので、いくつか見落としがあるかも知れない。
◆旧:ペリカン目ウ科→新:カツオドリ目ウ科
※ウはペリカン目の方がなんとなくイメージがわくけど
◆旧:コウノトリ目サギ科→新:ペリカン目サギ科
◆旧:コウノトリ目トキ科→新:ペリカン目トキ科
※コウノトリ目はコウノトリ科だけになった。サギやトキがペリカン目というのは日本では違和感あり
◆新:タカ目ミサゴ科
※魚食専門のタカだからこの分類は納得
◆旧:ブッポウソウ目ヤツガシラ科→新:サイチョウ目ヤツガシラ科
※サイチョウって何?の世界
◆旧:タカ目ハヤブサ科→新:ハヤブサ目ハヤブサ科
※ハヤブサ目が独立したのは納得
◆新:スズメ目ムシクイ科
◆新:スズメ目センニュウ科
◆新:スズメ目ヨシキリ科
◆新:スズメ目セッカ科
※スズメ目ウグイス科でひと括りにされていたのを細分化。ウグイス科はウグイスとヤブサメの2種のみ
◆旧:スズメ目ツグミ科→新:スズメ目ヒタキ科
※ヒタキとツグミの分類はこれまでからしっくりこない。今回はとうとうツグミ科が消えてヒタキ科に統合された。ノビタキ、ルリビタキ、ジョウビタキなど、ヒタキと付くのにツグミ科という旧分類は違和感があった。逆にツグミやシロハラが今後はヒタキ科というのも新たな違和感。今後も議論が続くカテゴリと思われる
◆旧:スズメ目ハタオリドリ科→新:スズメ目スズメ科
※ようやくスズメ科ができてすっきりした
新分類が定着するまでしばらく混乱が続くが、私の今後のレポートは新分類に従って記述するよう心がけようと思う。

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