今年も、自然界の報道写真家・宮崎学さんがやってきた。3回目となるコウノトリ写真コンクール(コウノトリファンクラブ主催)の審査のためだ。1日早い来訪をお願いして、但馬の自然好きの連中が集まって懇親会を開いた。会場を提供してくれたのは友人Nさん。彼の所属する但馬学研究会10周年の記念講演で、私は宮崎学さん(以降gakuさん)との衝撃の出会いを果たした。2000年のことだ。
街明かりを見下ろしながら丘を歩いてゆくキツネの写真。とりわけこの1枚が強烈に印象に残った。デジスコで鳥を大写しすることが楽しくて仕方無かった当時の私に、「視覚言語」「複眼思考」「時代性」という3つのキーワードを授けてくれたのがgakuさんだった。以来、自分の写真が次第に変わってゆくのが分かった。
持ち寄り形式にしたので、次々に素晴らしい食材があつまってくる。但馬学研究会のKさんからは黄金ガニと呼ばれるカニの差し入れ(ナマコのおまけつき)。 六方3馬鹿トリオのTさんからは地酒に加えて昨夏の自身の釣果イサキの大物。(注:イサキならびに牛の一部パーツは、準備係がgakuさんと早食いしました^^;)
キワモノ但馬変人倶楽部からは、但馬牛、アワビ、牡蠣。南但からはM夫妻が岩津ネギ。
変人倶楽部の料理長ヱビスさん特製のイイダコの煮付け。里芋と、きざみ生姜のつき合わせが絶妙。
但馬学のTさん創作の一品は「ヘシコの大根はさみ」。シャリっとした大根の食感のあとに、まったりとしたサバのヘシコの風味。大根とヘシコの絶妙なハーモニー。大好評だった。
Yさんはおでんを煮込んでくれ、スズキの香草焼きを作ってくれた。郷公園のMさんは豚の煮込み鍋を持ち込んでくれた。但馬学のNさんは特別飼育の豚肉を提供してくれた。その他、書ききれないたくさんの海の幸・山の幸に囲まれたgakuさん。「いやあ、但馬の底力はすごいねえ」
お腹も落ち着いたころに参加者の自己紹介。但馬変人倶楽部、コウノトリ市民研究所、コウノトリの郷公園、但馬学研究会、西但馬や南但馬の変人、Nさんのお友達、学生、新聞記者等々。 30人ほどがgakuさんを囲む濃いひと時を過ごした。こうした集まりの中から、また新しい出会いと始まりが生まれるのだ。
(写真は郷公園グループのスピーチ。奥に変人倶楽部、市民研のメンバーが見える)
gakuさんがお返しのスピーチをしてくれた。私たちのすぐ隣に野生動物がいる。そのことに気づかないで知ったかぶりする人ばかり。ちょっとした工夫をすれば、誰でもすぐ野生の気配に気づくことができる。複眼思考で自分の目で周りを観察しなさい。ブレることなく語られるgakuさんのメッセージ、参加者それぞれの今後のフィールドワークにきっと生かされてゆくことだろう。
それにしても、豪華で愉快な一夜になった。コウノトリがいて豊岡盆地の自然再生が進むように、宮崎学がいて日本の自然史研究が真実を伝えられるようになればと思う。gakuさん、来てくれてありがとね。そして集まってくれたたくさんの仲間に、ありがとう。
2008/2/24
撮影:GX100
gakuさんを囲む会
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楽しい時間をありがとうございました。
まぁちぃーと美味しいものを食べていただけるよう精進します。
ヱビスさん、あれ以上美味しいもんがまだあるんですか。
ますます楽しみですね。次の機会は花見ですかね?
変人パワーで、大いに会が盛り上がりました。今後も、ぜひ一緒にやりましょう。
黄金ガニは、けっきょく1匹を一人で食べちゃったみたいでした。
お肉も、ヘシコも、煮物も、、、お酒も。みんなみんな美味しかったです。
帰途、和田山で「ヘシコ」買ってきましたよ。
大根に挟んだ、あの味を再現してみます。
みなさんに、くれぐれもよろしくお伝えください。
ありがとうございました。
gakuさん、無事お帰りになったようで安心しました。
黄金ガニは届けて頂いた本人から聞いて、私も初めて知りました。ズワイとベニズワイのハイブリッドなんですね。レアもので珍重されてるそうです。gakuさん用にと、中でも特別の1枚が指定してありましたので、食べて頂いて本望。提供者ご本人が参加できなくなったのが残念でした。
gakuさんを囲んだこの夜は、これからも長く語り継がれる「伝説の」という冠が付く集いになりました。たくさんの仲間に、大きな刺激を与えていただき、ありがとうございました。参加者全員が十\分満足した夜でした。
またのお越しをお待ちします。
東奔西走の日々
この10日間ほどは、超多忙だった。
2月26日に、兵庫県の豊岡市で「コウノトリ写真コンクール」があり、審査員を頼まれていた。
それに合わせながら、いくつかのテーマポイントを