それぞれの仕事で都合がつかない息子二人を除いた家族が一斉に帰省し、静かだった我が家がにわかに賑やかになった。お盆初日は海遊びのリクエストに応えて、混雑のない幼児でも楽しめるとっておきの丹後の海をチョイスした。いつもは鳥見のスポットである箱石海岸の岩礁プールは、波もなく、広い浅瀬の格好の場所。
監視小屋の下にパラソルを開いて、代わる代わる海遊びに興じる。みんなが気に入ってくれて、案内のしがいがあった。海水浴シーズンが終われば、またいつもの海鳥観察ポイントに戻る。
丹後木津の橘商店で仕入れた魚介、たじまんまの野菜、向井の牛肉。年に一度か二度のBBQは少しだけリッチに楽しむ。橘商店のイサキの干物が、この夜のスペシャルであった。脂ののったイサキの開き、とても美味しかった。
二日目は、東京から娘が予約してくれた柤岡の自然庵へ。6月のパスタランチが最後と思って夫婦で楽しんだが、思いがけず、お盆スペシャルのラスト・オープンに席がとれた。
大人5人で、4種類のパスタすべて、食後の3種類のドルチェすべて、本当に最後の、自然庵のパスタランチメニューのすべてを頂いた。
いうまでもなく、どれもがとっても美味しかった。ハンドルキーパーがいたので、娘婿と私の二人で、オーガニック・ワインのボトルを1本空けてしまった。
素敵な笑顔のオーナー夫婦の写真を撮らせてもらい、今後のご活躍をお祈りして店を後にする。
入口看板の裏側には、利用客へのメッセージが書かれていた。改装オープンのあかつきには、ぜひ、ピザを食べに来よう。
店を出てから香住に下って御先祖の墓参り。
夕食は、家族の手土産の美酒を傾ける。とっておきシャンパンにはこれでしょとリクエストされ、真鯛の生ハム締めカルパッチョをこしらえた。宵の口に、年寄りは早々に寝落ち。
最終日のお昼は出石の甚兵衛で皿そばを頂き、すべての盆行事を終了。夕刻の電車で京都に向かう娘夫婦を豊岡駅に送り届けると、京都方面の豪雨で折り返しの電車が1時間以上遅れているとのアナウンス。即決ですぐさま車で播但線寺前駅まで向い、ジャスト・イン・タイムで目的の電車をチャッチした。
盛りだくさんで、賑やかで、最後に思わぬアクシデントもあって、楽しく家族との時間を過ごすことができた、2016年のお盆であった。
2016/8/13-15 D500, P340, iPhone6s
お盆
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