勤務の無い平日、帰省中の娘と一緒に時間を過ごす。丹後木津の鮮魚店「橘商店」で夜の食材を求めたあと、娘が子供の頃に何度か家族で利用した「あしぎぬ温泉」に立ち寄る。雨が降っていたが、きれいな湯でひとりノンビリ浸かる朝の露天風呂は何とも気持ちよい。
身体の芯まで温まったあとは間人の海を見にゆく。立岩は丹後のエアーズロックといった佇まい。車を出そうとしたら、地元旅館のおじさんが熱心にキャッチセールスに来た。「知られなければ、存在しないのと同じ」という、中貝豊岡市長の格言を思い浮かべつつ、窓越しにパンフレットを受け取った。
海岸道路を東に向かい、屏風岩のオーシャンビューを楽しむ。
平キャンプ場から砂浜におりて潮騒を聞いたあと、ここから引き返す。
お昼は、大宮町の国道沿いの「匠」でうどんを食べる。初めてのお店だったが、評判通りに美味しく頂いた。我が家の好みでいえば、ちょっと塩味が強い。ちょうどランチタイムで、沢山の客で賑わっていた。
午前の雨はすっかり上がり、雲も切れ始めた。与謝野町からR176号で福知山に出る。綾部の境界にある観音寺は「あじさい寺」として知られていることを、つい先日のニュースソースで知った。見ごろのアジサイを楽しもうと、初めてこのお寺を訪ねてみた。
斜面を覆う色とりどりのアジサイは、盛りを少し過ぎた感じではあるが、縁側で観賞する参拝客に圧倒的な迫力でせまってくる。
暗幕が引かれたガラス戸に写るアジサイもまた、多くのカメラマンの被写体となっていた。
雨粒をのせたヤマアジサイも、この季節らしい美しさ。
本堂の周りにもアジサイが咲いている。車に戻るころには晴れ間も出て来た。
福知山市街の「足立音衛門」さんで栗菓子を求めたあと、帰途につく。
夕方に帰宅。朝「橘商店」で求めた真鯛を使って、私が料理担当したカルパッチョ。新鮮な食材は、あたり前ではあるけど、やはりマーケットの短冊を使うより断然美味い。父の日プレゼントの大吟醸「口悦」も、この夜に空となった。
2016/6/23 P340
丹後からあじさい寺へ
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