15年ぶりのTOKYOドライブ

高速から見える風景に大きな変化はなかった。摩支利天を抱いた甲斐駒ケ岳、地蔵岳のオベリスク、懐かしい思いで見上げた。
小仏トンネルを先頭にした行楽帰りの渋滞は相変わらずだ。ここを抜けて驚いた。当時から噂だった圏央道が裏高尾でジョイントする工事が進んでいた。巨大な立体交差の構造体が威圧感を持って空を覆う。
八王子料金所手前で少し渋滞し、その先調布までは順調。多摩川を渡れば昔の臭いがプンと車内に入ってくるようだった。旧職場を見送り、ビール工場と競馬場のメロディを口ずさむ。高井戸から環八へ降り、10時間半のドライブの末の目的地へはNAVIが導いてくれた。なんとも便利なことだ。
用を済ませ同じ道を戻った。伊那谷のとあるパーキングエリアの白樺の木。昔は細い小さな木だった。この木、ずいぶん大きくなったねと助手席の妻がポツリと言えば、過ぎ去りし時間をそこに見るような思いがした。あの頃、様々な思いを乗せてこの道を何度往復したことだろう。二人とも、すっかり年をとってしまった。

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