但馬のオオセンチコガネ


里山歩きで見つけた糞虫。虫の専門家に写真を見せたら「おっ!」と声が上がった。

オオセンチコガネは、兵庫県北部には分布していないとされていた。シカの分布域が日本海まで達し、早晩オオセンチコガネがシカによって持ち込まれることになるだろうと予測されていた。その予測結果を、今回目の当たりにした。

明るい尾根筋に落とされた立派な糞の主はタヌキ?ツキノワグマ? 木の芽も混じった山菜系の新鮮な練り糞に、オオセンチコガネ1頭が付いていた。
以下、センチコガネとオオセンチコガネの識別ポイントを示す。

センチコガネ

オオセンチコガネ
センチコガネは漢字表記すれば「雪隠黄金」。糞に付くことから雪隠の名を貰った。オオセンチコガネはセンチコガネに比べ金属光沢が美しく、今回見つけた個体も玉虫色に煌やいていた。山で動物の糞を見かけたら、ぜひ気に留めてよく見てみてほしい。美しい甲虫が見つかるかもしれない。
2014/4/22 豊岡市

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です