母の日


3月の友達夫婦との丹後半島旅行で感動した弥栄町の「縄屋」さんに、今回は母を連れて行ってご馳走した。季節は新緑に移ったが、ここ2・3日は春先に逆戻りしたような冷え込みだ。磨きこまれたガラス越しの庭の風景が美しい。

前菜はウルイ(オオバギボウシ)とタコの酢味噌和え。

今回のコースで一番人気だった、スズキとヒロウスの吸い物。これはもう絶品としか言いようがない。素晴らしい汁物だった。

アオリイカとタイの刺身に、ワラビを刻んで叩いたものがトッピングされている。このワラビが粘りを出して、刺身と見事に絡み合う。ワラビの初めての味わい方だ。

カモ肉のクレソン添え。クレソンの香味がカモ肉とよく合う。

締めの飯物はエンドウご飯。これまたとても上手に炊いてあった。

デザートは2種類選べて、私が選んだのがヨモギのソルベ(シャーベット)。ヨモギの香りが口の中で広がる。
季節ごとに、その時々の素材を使って心のこもった料理を出していただける「縄屋」さん。1時間半かけて3人貸切の食事を十分に堪能した。

食事のあとはR176号経由で福知山に出て、市島町の白毫寺へ向かう。16時前だというのに、まだ向かう車の渋滞に巻き込まれた。30分ほどの辛抱で駐車場に到着。渋滞の車を横目に、寺まで少し歩く。

観光バスも入った白毫寺入口。石柱には天台宗五台山とある。拝観料一人300円を払って入場。

行く人、帰る人で混雑する境内。

本堂の裏手の広場に九尺藤があった。手入れの行き届いた見事な藤棚である。写真で見たときはもっと大規模な藤棚を想像したが、実際は想像ほどのものではなかった。

魚眼レンズでストロボ照射。立体感のある藤棚が表現できたと思う。

藤棚の長さは120m。フジの花房は1.5mあまり下がっていて、9尺=2.7mというのはちょっと大げさではある。
(注:その後、九尺藤はフジの品種の名称であることが判明)
市島は私が小学校2年生まで過ごした町である。若き父と母の人生のスタートラインの地。かつて暮らした集落をゆっくり走り、当時住んでいた家を見、母と思い出に花を咲かせながら帰途についた。よい母の日になった。
2012/5/12 Nikon1V1+10-30mm、D90+SIGMA10mmFE

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