ジオカヌー「エル・ドラド」の誘惑


2年前、ジオカヌーインストラクターとして新コースの開拓と提案を行った。そのコース開拓の際、間抜けなことに、カメラを持ち忘れて携帯電話のショボイ写真しか残せなかった。今回、改めてコースの詳細を見て回りながら、ポイントの写真を撮ってきた。
本コースは、たけのジオカヌーのモデルコースとしても紹介してあるが、スタートポイントの竹野スノーケルセンターから40分の沖漕ぎを経て到着するポイントであり、パドリングスキルと当日のコンディションに大きく依存するエキスパートコースである。
単調な沖漕ぎを乗り切れば、この洞窟がエルドラドの玄関口として迎えてくれる。

上記洞窟の中から外を見たところ。この先、めくるめくエキサイティングなジオビューが、これでもかという具合に連続してゆく。

この垂直の岸壁の上部に、四角い窓が開いている。自然に岩の一部が脱落したにしては綺麗に抜けており、人工的な仕業を想像してしまう。にしても、誰が何の目的に?

前回は見つけられなかった、秘密のスリットをすり抜ける。行き止まりの狭いプールから入口を振り返る。カヌー1艇がギリギリ通れる狭い岩の隙間をスルーするには、それなりのスキルが必要だ。

プールの行き止まりに、小さいながら、こんな美しい滝が落ちているのだ。登ってみると、谷水がフラットな岩盤の上を流れてきたものが、ここで海に落水していることが分かった。このエルドラドの海岸一帯は、道路や人家から隔絶されたロケーションにあり、海からのアプローチでなければ容易に近づけないとことが、自然景観の美しさにつながっている。

秘密のプールを上部から俯瞰したところ。水上から見る限りでも、生きものの濃厚な磯であり、今度のチャンスがあればスノーケリングで潜ってみたい。

この先、小さな洞窟が連続している。

頭上近く迫る岩の矛先に圧倒される。

コース最後の赤い大きな洞窟の一部は貫通しており、反対側の光が漏れている。

洞窟探検を終えると、オブジェの岩が目を楽しませてくれる。この岩は「ゴジラ岩」と命名しよう。

ここにも人面岩。

引き返すのに、また40分の沖漕ぎが待っている。往路は目的があるからよいが、帰りの40分漕ぎはキツい。さすがの私でも、半分くらい漕いだところで嫌になってしまった。仲間が一緒なら会話で紛れるだろうけど、今回は単独だったのでなおさらだった。
ヘロヘロになって2時間半のパドリングを終えた。しかしながら、このエルドラドコースはエキサイティングである。漕ぎに自信のあるかたの希望があれば、ぜひお連れしたいポイントである。お問い合わせは竹野スノーケルセンターまで。
2015/7/27 PENTAX WG-3

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