GWの初節句には婆さんが都合で来れなかった。一ヶ月経った週末、爺婆そろって一泊二日の孫見ドライブに出た。孫はつかまり立ちがしっかりできるようになり、匍匐前進はスピード感が増した。爺さんは前回の記憶が残っている様子で人見知りも少なかったけど、婆さんに対してははまだ警戒が解けない。
日曜日は全員で出雲大社周辺で遊んだ。最初に歴史博物館に入る。出雲大社は何度か来たけど、博物館は初めて。古代出雲の出土品や出雲大社の歴史など、貴重な収蔵品が多く展示されていて興味深い。
権力の象徴である剣や鉾の数々。下が出土品、上の黄金のものはレプリカ。
銅鐸の数々。効果的なライティングで、上手に展示がなされている。
出雲大社の「平成の大遷宮」にちなんだ特別展が併設されていて、そちらも見学した。
旅の思い出に博物館のショップで求めたブロンズの「鳥」。小泉武寛というブロンズ作家の作品で、銅鐸に描かれた動物の絵がモチーフになっている。この鳥はサギか、ひょっとしてコウノトリかもしれない。
お昼は出雲大社近くの蕎麦屋を選んでくれたが、お目当ての有名店は長い待ち行列ができていて、別の店でも20分近く待って入店した。美味しい割子蕎麦だったが、出汁がちょっと甘目。
以前の門前街は古めかしい雰囲気だったが、すっかり今風のフードコートに衣替えしつつある。若い世代へのアピールも整ってきているようだ。
何年ぶりかの出雲大社の大注連縄。午後の時間も人並みが途絶えることがない。境内の特設テントでは、「平成の大遷宮」を記念する日替わりイベントが行われていた。この日は神楽の出し物のようだった。
普段は立ち入ることのできない本殿の門が開放され、期間限定の特別拝礼ができるようになっていた。前の人にならってやったのだが、出雲大社の拝礼作法は「二拝・四拍手・一拝」。普通はニ拍手のところを四回する。
本殿の屋根は大改修が行われ、檜皮葺(ひわだぶき)と呼ばれるヒノキの皮を重ねて葺いた屋根が大層美しかった。博物館で事前知識を得ていただけに、宮大工の匠の技を感慨深く眺めることができた。
東に隣接する出雲大社北島国造館は、息子夫婦が結婚式を挙げた思い出の場所。再訪となったこの日、若夫婦の間に玉のような赤ちゃんが笑っていた。
2013/6/9 D7000+VR18-200
爺婆の出雲ドライブ
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