2月 2005

無星(Mu-Sei)

燦然(さんぜん) 落陽 黄金の光 僕の 心に見えるのは ただ 星無き 暗黒 友の 慈善 歪(ゆが)んだ笑い 僕の 心の中は 空っぽ 星無き 暗黒 蒼き 銀色の 空 色褪せ 灰色の 希望は 永遠か 星無き 暗黒 0

墓碑銘

ひび割れ 崩れゆくは 預言を しるした壁 葬送の 曲が流れる 太陽(ひかり)がきらめく 我らを 苦しめるは 夢魔と夢と 悲鳴が 静寂に沈み 花を手向ける人もない 運命(さだめ)の 扉の前 時の種を 撒いて 育てし その者…続きを読む

ことはじめ

あれはいわゆる一発屋の部類だったのかもしれないが、いまから7年ほどまえに王様というミュージシャン?が注目された。知らない人は知らないけど、70年代ロックファンで王様を知った人はハマった。当時の洋物ロックを日本語に直訳して…続きを読む

引き出しの中

探し物で書棚の下の引き出しを開けた。古いファイルを持ち上げると干からびて縮まった一頭のクモがいた。と思った途端、そのクモは脚を伸ばして動き始めたではないか。徘徊を始めると結構大きなクモだ。アシダカグモにしては小さいし、何…続きを読む

定年退職

代表電話に掛かった電話が総務課から転送されてきた。受話器を取った途端、懐かしい声が飛び込んできた。N病院のU技師長だった。この3月で定年を迎えることになり、その挨拶の電話ということであった。 U技師長との出会いは24年前…続きを読む

7年ぶりの歯医者

このまえはいつだっただろうと調べたら98年の初夏だったから、正確には6年半ぶりということか。いずれにせよずいぶんインターバルがあいた。 最近になって、前に治療したところが次々に壊れてきたのと、残っていた最後の親知らずが虫…続きを読む

視点の違い

コウノトリ文化館の売店でこのポストカードを販売中だ。私とKingFisher氏の作品が半々。オフセット印刷ではない、いわゆる写真ハガキの手作り品である。コストは高いがクォリティはよい。これを売店で並べてから、観光客のお土…続きを読む