六方田んぼの冬季湛水田は、この時期、渡りのカモたちの中継地としての役割 を果たしている。コガモの群れに、今年もシマアジが入った。週末になるたび に天気が崩れ、3月最後の週末も雨の中の観察。シマアジのペア。前が♀、後 が♂である。コガモ(左)と並ぶと、シマアジはコガモより若干大きめなのが わかる。 シマアジとコガモの雌雄を比較するのにちょうどよいカット。中の2羽がシマ アジで両端がコガモ。シマアジ♂の正面顔はなかなか滑稽である。 湛水田には他にカルガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモなどが利用している。 突然カモの群れが一斉に飛び立った*。別カット*ではコガモ、ヒドリガモ、カ ルガモの飛翔姿の違いを見ることができる。どうやらオオタカが突っ込んでき たようだ。これ以降、しばらく湛水田にカモが戻ることがなかった。カモにとっ て猛禽は最も恐るべき天敵なのだ。 円山川河口の水田にはヒドリガモ*に混じってヨシガモ*がいた。かつては出石 川にもヨシガモの観察ポイントがあったが、河川改修ですっかり環境が変わっ て寄り付かなくなった。ヨシガモはエレガントで美しいカモである。 再び六方田んぼの湛水田。1ヶ月以上滞在したツクシガモは渡去した模様で、 姿が見えなくなった。ツルシギ*は一時5羽の群れになったが、週末には2羽* が残っていた。ツルシギ図鑑写真*。 搬出が続く土砂一時置場の湿地には、この週末に一気に入ってきたツバメ*が羽 虫を求めて飛び回っていた。しばらく高速飛翔体の追い撮りの訓練にいそしむ。 正面飛翔*もなんとか。 コチドリ*が何羽かいて、繁殖をめぐって小競り合いをしている。昨夏ここで生 まれたコチドリが、この中に混じっているのだろうかと思いめぐらせてみる。 タカブシギ*が1羽いた。タカブシギとコチドリ*。 【撮影データ】 31/Mar/12 Nikon1V1+VR300F2.8x1.4,*D90+VR300F2.8x1.4 |