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オオチドリ初登場


オオチドリ (チドリ目チドリ科/Oriental Plover)
名残り雪の降った週明けから1日経ち、前日より11度も高いポカポカ陽気の
お昼過ぎ。仲間からオオチドリ飛来の情報が入り現場に急行。短い時間で、初
めての珍鳥を観察した。

2羽の飛来で、最初に目に入ったのがこの個体。大きさはムナグロ程度で、地
味ではあるが見慣れない顔である。警戒心が弱く、餌を採りながらどんどん観
察者の方へ寄ってくる。少し離れて、もう1羽をすぐに見つけた。こちらの個
体は明らかにオオチドリの特徴を有しており、畦の上でしばらく餌を採った。

初めて見る鳥だから、図鑑やネット情報を参照に2羽の識別を試みた。赤い色
の出た方は成鳥夏羽♂だろう。地味なもう1羽はサブターミナルバンドが残っ
ていることから、第1回夏羽移行中の幼鳥と思われる。
(間違っていたらご指摘ください)
・オオチドリ♂ポートレートオオチドリ幼ポートレート田んぼの中で餌を採る幼鳥畦道で餌を採る♂2羽が並んだところ

オオチドリは東南アジア方面を南北に移動する渡り鳥で、日本への迷行は西日
本で稀に観察される程度。かつて迷鳥とされたヤツガシラやセイタカシギの渡
り期の飛来が当地でも定着したように、オオチドリの飛来もやがてレギュラー
化するのかも知れない。

今回のオオチドリ、3月26日に初認され28日には終認。

【撮影データ】 27/Mar/12 豊岡市 D90+VR300F2.8x1.4