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ようやくレギュラー


ジョウビタキ♀ (スズメ目ツグミ科/Daurian Redstart)
二週続きで雪に閉ざされたフィールド巡回を諦める。手持ち無沙汰に任せて、
自宅前の除雪に精を出す。雪山を崩して陣地が広がってゆく様は、それなりの
達成感があって悪くない。

雪かきにも飽きたので、車で一回りしてみる。最初のポイントでは車を下りて
六方川沿いを覗く。民家の庭から低く飛び出した鳥が、橋の下の枝に止った。
ジョウビタキ♀だった。我が家の庭にもジョウビタキ♂が顔を出すようになっ
たが、なんと、これが今シーズン初のジョウビタキ♀確認写真である。

六方川を遡ると、三面張りの浅瀬にタシギが3羽いて餌を漁っていた。
小野地区の湛水田ではイカルチドリを見つけた。しばらく水の中で餌を採って
いたが、やがて雪の上をトボトボ歩きどこかへ飛び去った。ハクセキレイも同
じ場所で餌を探していた。雪上にはイタチの足跡が水辺へと続いていた。

小坂地区を回る。田んぼ道にはまったく入れない。見渡す限りの雪原の所々に
アオサギが首を縮めて佇んでいる。ネットの上にカワラヒワが2羽。こんな普
通種でさえ見つけると嬉しくなるほど、この冬は鳥がいない。工事で除雪され
た出石川堤防を行けば、ヨシ原にオオヨシキリの巣がぶら下がっているのが見
えた。

円山川の橋の下ではヌートリアが草の根を齧っていた。水上にはカワウ、カモ、
カンムリカイツブリの姿が見え、浅瀬からはタゲリの声が聞こえた。ミサゴが
飛び立って上流へ飛んで行った。

里でヒヨドリ、ツグミ、シロハラの声が聞こえる。立春を過ぎてようやく、い
つもの冬らしい鳥の風景が少しだけ戻ったように感じる。

【撮影データ】 12/Feb/12 D90+VR300F2.8