前に降った雪が根雪となって、さらに50cm以上の新雪が重なった。市街地 でも90cmを越える雪は17年ぶりらしい。山地では倍ではきかない積雪量 だ。寒波が緩んだ週末は雪かきに追われて消耗した。ひと段落して近所を徒歩 で散策。 山際の、いつも雪が積もらない一画。目が合ったキジがノソッと藪に消える。 土をほじっていたアオジも笹の中に隠れる。鳥がいないからいつまでも残って いる柿の実にヒヨドリが来る。シロハラが来る。ツグミが来る。ひとつの餌に 群がると争いが起こる。小鳥が集まるとそれを狙うモズも寄ってくる。 大雪になって、ようやく里で鳥が見られるようになった。いつもの冬らしい風 景が少しだけ戻った感じだ。我が家の庭にはジョウビタキがやってきた。 別の柿の木は、ヒヨドリの仕業だろう、すっかり実は食べつくされている。 小さな鳥が1羽いたので近づくとスズメが飛び出した。この冬はスズメでさえ 珍しく思う。 六方川にはコガモが浮かび、ダイサギが飛んだ。背景の田んぼは雪に埋もれて いる。こちらに向かって飛んできたのでシャッターを連写で切る。飛翔姿。 別カット。 緩んだ寒波は次の週末には再び強まるという。雪はうんざりだが、この雪が解 けて大地を潤し、川となって海に注ぎ、但馬の豊かな自然を創り出しているこ とを思えば恵みの源。それでも、ほどほどにしておいて欲しい。 【撮影データ】 05/Feb/12 D90+VR300F2.8 |