私たちの仲間が最初に確認したのが1月4日。実際はもう少し早く飛来してい た可能性もある。木に止まって大きな動きをしなければ、地味な色は遠目から は気づかれにくい。 盆地内を広く動いているが、主な餌場がどこで、一体何を食べているのかは今 のところ分からない。どうやら初認場所が常駐場所のようで、どこかに飛んで 行っても同じ場所に戻ってくる。こういう行動が始まると、このまま越冬の可 能性が高くなる。 河岸の杉のてっぺんに止まりあたりを警戒する。やがて飛び出し、大きなスト ロークで短く飛ぶ。山の中腹の杉に止まる。さっそくカラス軍団に囲まれてモ ビングを受けるが、大きく動じることなく留まり続ける。カラスの方が諦めて 散って行った。 大型の鳥だけあって糞も大量である。大概の鳥は糞を放出した後はすぐに飛び 立つものだが、オジロワシはそうではなかった。長い休憩をとりながら3度目 の糞を出した後ようやく飛び立った。いったん上流に向かったあとターンして 戻ってきたが、露出補正が間に合わず。黒つぶれ画像を補正して滑空シーン。 全開にした翼のシルエットはコウノトリに似ていると思った。翼開長2mの鳥 という点で共通する。別カットの飛翔シルエット。このまま山を越えて姿を消 した。 待ち時間に撮ったカワアイサのペア、カワアイサ♂の飛び立ち。 午後遅くの円山川堤防にはたくさんの車が列をなし、鳥待ちをする都会のカメ ラマンが群れていた。夕刻の湛水休耕田には、7羽で年越ししたコハクチョウ* が12羽に増えて餌を採り続けていた。 【撮影データ】 08/Jan/12 豊岡市 D90+VR300F2.8,*SIGMA17-70 |