飛来した鳥がいなくなったことを確認するのも、地元バーダーの役目と心得て いる。前日初認されたオジロワシ幼鳥のその後が気になり、同じ観察ポイント を回ってみた。いないと思っていたのに、なんと、戻っていた。カラスは軍団 を強化してオジロワシの追い出しに掛かっている様子。ちょうど軍団に激しい モビングを受けて、たまらず川の浅瀬に下りたところを目撃した。 接近して短時間の撮影を行う。地上でもカラスのモビングは続き、少し飛んで 攻撃を交わす。この写真ではオジロワシの猛禽たる特徴がよく分かる。黄色い 足指から飛び出た黒い鉤爪の鋭さ。あまりのカラスのしつこさに、我慢できず 飛び立った。フォーカスが甘いが、この個体の外見的特長がよく分かる1枚。 翼を閉じていると目立たないが、胴体に白い部分が多い。翼裏面の白斑、先端 が黒いくちばし、暗色の虹彩、真っ白でない尾羽。これら幼鳥の特徴である。 写真を見てもらった専門家によれば、この個体は2歳との見解である。 このときのシーンから拾った図鑑写真2枚。 ・太いくちばし、逞しい脚 ・翼を広げると2m近い オジロワシが飛び立つと、カラス軍団も追いかける。まとわりつく藪蚊を払う ようなものだろうか。対岸の竹の上に止まり、騒ぎ立てるカラス軍団をよそ目 に寛ぎモードに入っていった。 ※BGM:ツンドラ・バード by 中島みゆき 【撮影データ】 05/Jan/12 豊岡市 D90+VR300F2.8 |