雪の河川敷、ノスリが飛び立ったあとには血痕が残っていた。どうやらネズミ を食べ終わったところだったようだ。カワウの塒の木にミサゴが止まっている。 六方田んぼではコハクチョウ6羽が南から飛んできて円山川へ降りて行った。 午後からは仲間と一緒にサンカノゴイの観察に終始する。昨シーズンに続き、 この冬も雪のヨシ原でサンカノゴイと出会うことができた。相変わらずの爬虫 類的スローモーションでヨシ原を移動し、水中にくちばしを入れて餌を探す。 捕まえる餌はもっぱらザリガニで、時々大物を捕まえて丸呑みする。 お腹が膨れると水から上がり、しばらくの間まったりと過ごす。ひとしきり休 憩すると再び水辺徘徊を再開した。ヨシのブッシュに阻まれてなかなかスッキ リ撮れない時間が続いたが、ようやく全身が見える場所に出てきた。 襟の羽根を逆立てて餌にアプローチする。大きなザリガニを捕らえた。ザリガ ニの攻撃を交わす方法をサンカノゴイは知っているようで、ハサミをくわえて 強く振り回した。ハサミ1本が脱落したザリガニをぶら下げ、すっかり観念し たザリガニを頭から丸呑みしていった。 それまでに食べたザリガニに大物が加わって、喉に貯まったザリガニの塊を一 気に消化器に流し込むためだったのだろうか、大きく首を伸ばして口を開けた あと、喉を大きく膨らました。これは初めて見る面白いポーズだった。 正月3日、サンちゃんと遊んだ冷たい雨の午後であった。 ※YouTubeに上げたD90動画2本 【撮影データ】 03/Jan/12 円山川 D90+VR300F2.8 |