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ようやくコミミズク


コミミズク (フクロウ目フクロウ科/Short-eared Owl)
仲間からコミミズク飛来の情報を早くから聞いていたのに、なかなか出会う機
会がなかった。三連休初日は朝から雪が舞った。ブッシュの中にコミミズクを
見つけたのは、一緒にいた仲間だった。近寄ると猫顔になって警戒をあらわ
にする。そういやこのあたりにエキゾチックなノラが縄張りを張っている。

雪が強まる中コミミズクは飛び立って堤外に消えた。しばらくして堤防に上が
ると、河川敷のヤナギの枝に止まって集まったカメラマンの視線を浴びている。
モズ♀に絡まれたコミミズクは居心地が悪そうだった。日が射すと伸びをし、
飛び出して行った。

河川敷を低空パトロールし、獲物を見つけると浮力を無くした凧のように、まっ
逆さまに地上にストンと落ちる。ブッシュの中から飛び上がったコミミズクの
足にはネズミが捕らえられていた。コミミズクの狩は夜に行なわれるのが普通
だが、天候によっては日中でも狩を行なう。堤防に沿ってパトロール飛行を続
けていた。

日が射したときのコミミズクの飛びものをいくつか。
岸辺のヤナギの上を飛ぶ
地上の獲物の気配を耳で探り当てる
向かってくる飛びものは撮りづらい

【撮影データ】 23/Dec/11 円山川 D90+VR300F2.8(x1.4)