六方川の土手でハイタカが獲物を待っていた。猛禽の餌となるべき小鳥が極端 に少ないまま、今年も暮れようとしている。ツグミ科、ホオジロ科、アトリ科、 これらの冬鳥はいったいどこに行ってしまったのか。 山の様子を見に上がる。標高が上がると雪は20cmを越えた。斜面の雪を背 景にムラサキシキブが映える。 ツグミがいた。いくつかのグループでまとまっている。山の実成りがよく、彼 らは山に留まったまま地上に降りて来ていない様子だ。アトリの声も聞いたか らアトリも同じように山に留まっている。ツグミの「キキキ」という声を聞い て、ようやく少し安心したような気分になる。 しばらく定点観察していると、ブッシュ越しにシロハラが一瞬顔を見せた。 梢にヤマガラ、シジュウカラが一休みしては飛んでゆく。ゴジュウカラがブナ の幹を走る。ゴジュウカラ図鑑写真。 ウグイスがひょっこり顔を出した。 しかし、山も例年になく静かである。聞こえてくるのはもっぱらヒヨドリの声 だ。ウソも鳴かないし、ルリビタキやジョウビタキの声もしない。ミヤマホオ ジロはどこに隠れているんだ。 山をおりて、田んぼの水路沿いで見つけたクサシギにレンズを向けた。 【撮影データ】 21/Dec/11 D90+VR300F2.8 |