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ウラニシ始まる


カワセミ (ブッポウソウ目カワセミ科/Common Kingfisher)
百合地湛水田に1羽のコハクチョウ成鳥が滞在中である。はぐれ鳥だろうが、
仲間のいない白鳥1羽の風景は寂しい。早く仲間と合流できればと願う。

しぐれ模様の朝は思いのほか暖かかったが、午後に向かうにつれて一気に気温
が下がってゆく。降ったり止んだり、北西の季節風が強まったりの、ウラニシ
模様がいよいよ始まった。

円山川のヨシ原にはノスリが休んでいた。岸辺のヤナギの枝先には、胸を大き
く膨らませたミサゴが、満腹後のまったり時間を過ごしている。

堤防沿いに巡回。カシラダカ、オオジュリン、カラ混群などをチェック。突然
小鳥の警戒音が聞こえ、ヨシの上を小型の猛禽が低空で一直線に過ぎ去った。
ハイタカだ。しばらく小鳥たちは声を潜めて警戒を続ける。

ヤナギの下の湿地にカワセミが飛来した。狭いエリアを飛び移りながら漁のタ
イミングを図っている様子。ドボンと小さくダイブして捕らえたのはザリガニ
の子どもだった。前被りの無い枝に一瞬止まり(トップ写真)、飛び出して行
った。

ヨシ原の中ほどの木には、さきほどパトロール飛行していたハイタカが止まっ
ていた。やがて飛び出すと旋回しながら高度をどんどん上げ、東の山の端に消
えて行った。ヨシ原からはベニマシコの呼び交わす声が聞こえていた。

この週末、コミミズクとトラフズクの飛来が仲間によって確認されている。
ウラニシとともに、いよいよ猛禽の季節到来である。夕暮れの幹線道路、電線
に止まっていたのはハイタカだった。

【撮影データ】 20/Nov/11 豊岡盆地 D90+VR300F2.8