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満腹のハヤブサ


ハヤブサ (タカ目ハヤブサ科/Peregrine Falcon)
田んぼにカラスの群れをよく見る季節になった。そろそろ渡ってくる時期だろ
うと、カラスの群れをしっかりチェックすれば、予想どおりミヤマガラスの群
れを見つけた。土色のくちばしが最大の特徴である。ミヤマガラスが入れば、
その群れの中にコクマルガラスを探すのが習慣になっている。群れの近くの電
線からキャーとかキューとか、ちょっと変わった声。コクマルガラス暗色型が
1羽、地元のカラスに絡まれているところだった。すぐに追われて飛んで行っ
てしまった。

カラスの群れが動くとタゲリが3羽飛んで、別の田んぼに降りたところをチェ
ック。タヒバリやカシラダカといった冬鳥も確認したが、ツグミの姿をまだ見
ない。今シーズンはツグミの仲間の飛来が少ない年回りなのだろうか。

夕方、田んぼの電柱にハヤブサが止まっていた。食事を済ませた直後のようだ。
大きく胸を膨らませて満腹の様子。まったり気分のハヤブサはまったく警戒心
がなく、歩いて電柱の真下まで寄っても逃げようとしなかった。バストアップ。
よく見ると口や喉は血糊で汚れている。まったりしながらも周囲の監視は怠り
がない。やがて伸びをし、頭を掻き、ようやく飛び出して夕刻の空を一直線で
駆け抜けて行った。

【撮影データ】 13/Nov/11 豊岡盆地 D90+VR300F2.8