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夕方の湿地で


タマシギ (チドリ目タマシギ科/Painted Snipe)
湛水休耕田がすっかり無くなり、土砂置場にできた水溜りが水鳥たちが集まる
場所になっている。鳥が寄るところカメラマンも寄るので、なにかと煩わしい。
先に観察を続けていた仲間からの情報で、ブッシュに隠れているタマシギ♂を
見ることができた。田んぼの中の湿地がなくなって、タマシギの姿もとんと見
なくなって久しい。

ブッシュの日が翳ると、夜行性のタマシギの行動が活発化してくる。それでも
開けた場所に出ることはなく、結局草被りのタマシギの写真しか撮れなかった。

愛想のよいコアオアシシギが2羽いて、餌採りに夢中になるとどんどんこっち
に寄ってきた。コアオアシシギ図鑑写真。

小さな水溜りにアオアシシギ2羽とツルシギ2羽がいたが、警戒の強いアオア
シシギに釣られて一団が飛んで逃げてしまった。コガモは日ごとに数を増やし
ている。

百合地巣塔から巣立ったコウノトリ幼鳥が飛来。ほどなくもう1羽の幼鳥も飛
んできて、夕焼けの土砂置場の中を2羽で散歩を始めた。並んだ2羽のそばで
ユスリカの蚊柱が立つ。

ツルシギが逆光の水溜りで、餌採りに余念がない。夕焼け*は刻々と色彩や雲の
形を変えながら、深い色に沈もうとする。そんな黄昏を、堤防のランナーが一
瞬切り裂いて通り過ぎた。

【撮影データ】 01/Oct/11 六方田んぼ D90+VR300F2.8x1.4,*SIGMA10mmFE