今シーズン初の夜遊び、まずは夜のスズミグモを押さえておく。暗闇に浮かび 上がる赤い色は妖艶であるが、涼やかなドームと一緒に日中に観察するのが、 この蜘蛛に似つかわしい。 夜のメンバーはいつものお馴染み。 サツマノミダマシ ワキグロサツマノミダマシ ヌサオニグモ シロカネイソウロウグモ トリノフンダマシ シロオビトリノフンダマシ アカイロトリノフンダマシ ムツトゲイセキグモは3個体を観察したが、いずれも未成熟でまだ小さい。 小さいながら二つ玉をぶら下げた個体がいたが、高い位置で手が出ない。 蜘蛛以外では、ヤマナメクジ、ヒメジャノメ、クチバスズメ。 ヤママユガ♀とヤママユガ♂。♂は櫛状の触角が特徴。 今回の夜遊びでは大きな発見があった。スズミグモ♂の確認である。 サラグモspの未成熟個体と思いながら、それでも後で写真同定するために1枚 だけシャッターを切ったのが、実はスズミグモ♂だったのだ。観察中の♀個体 から100mほど離れて、♂単独で粗末な道糸を伝っていた。エリア内に複数のス ズミグモがいる可能性があり、この場所での繁殖を示唆する状況証拠である。 さて、夜遊びのフィナーレはY氏のアイデアによるスズミドームのライティン グ撮影。トップ写真は思いのほか宇宙的に写った。別のスズミドームは、白い ベールの浮遊感がよく出たと思う。ベテランのアシストによる撮影は、いつで も刺激的である。 【撮影データ】 14/Aug/11 豊岡市 D90+SP90Macro |