六方田んぼ百合地の人工巣塔ではJ275♂とJ228♀のペアが子育て最中である。 このペア、春先から半年間ほどずっと営巣を続けている。今期は2度の繁殖を 失敗しており、ようやく生まれたヒナは3度目の正直となる。このペアは繁殖 率は悪いが辛抱強く営巣を続ける。今期、他の巣塔ではすでにヒナが巣立った あとだが、百合地ペアは賢明に真夏の子育てを今も続けている。 7月最後の週末は、百合地巣塔の子育ての様子を少し時間を掛けて観察してみ た。育っているヒナは2羽。頭を持ち上げると、地上から見上げの観察でもヒ ナの姿が確認できるまでになった。 子守りをしていた父親のJ275が、辛抱堪らずクラッタリングで合図を送ると、 ヒナだけを巣に残して飛び出して行った。すぐに母親のJ228が飛んで戻ってき た。このときは給餌は行わず、父親に代わってヒナ達の子守りを続けていた。 盛大トリミングで切り出したヒナの様子。 9月の巣立ちまで、親も子も、暑い夏を乗り切ってもらいたい。 【撮影データ】 31/Jul/11 六方田んぼ D90+VR300F2.8 |