朝、水やりに庭に出たらアジサイの葉にフキバッタがいた。ハグロトンボはハ タハタと優雅に飛んだり止まったりしているが、レンズを近づけるとすっと逃 げてしまう。午前の用事を済ませ、連絡をくれた仲間が待つフィールドへと向 かう。 蜘蛛男I氏と前夜に見つけたという、スズミグモ。まったく同じ場所で3年前 に出会って以来である。ストロボの照射角を試行錯誤しながらマクロレンズで 狙ってみる。複雑に張り巡らされたスズミグモの網の様子がわかる。 このスズミグモは未成熟で、特徴的な赤い色がまだ出ていない。前回も未成熟 のまま行方不明になってしまったが、今回は成熟まで見届けたいものである。 レンズを300ミリに変え木陰から観察継続。トップ写真はドームの様子がよ くわかる。格子状に編まれたドームは上方、下方から何本もの糸で木の枝と繋 がれ、全体として柔軟構造を保っている。 ドームの天井が常駐場所で、パラシュートにぶら下がるような格好で待機する。 横から見たスズミグモ。ドームの格子構造がわかる。網の補修作業も怠らない。 裏側、前から。 仲間がキープしておいてくれたいくつかの被写体を案内してくれる。 エゾスズメはなかなかシックなデザインのスズメガである。ミヤマクワガタは このあと子どものお土産になったが、写真のバックもオッサンではなく子ども だと絵になる。まあ、子どもみたいなオッサンには違いないのだが。 未成熟ムツトゲイセキグモは昼間は葉裏で休んでいる。大きくなったらまた一 緒に夜遊びしよう。池ではスイレンからハスに花が変わり、キイトトンボが産 卵行動中だった。こちらはクロイトトンボ。 この場所での観察中、久しぶりにサシバの声を上空から聞いた。 集落の神社に移動。何年ぶりかにアオバズクが確認されたとの情報があったが 見つけることができない。すでに巣立ちして山に入ったのかも知れない。裏手 のカシの木にはヒラタクワガタ、コクワガタを見つけた。お堂の床に転がって いたミヤマカミキリを木に止まらせて記念撮影。 この日の六方田んぼ周辺。伊豆のコウノトリ親子、巣塔のヒナは7月17日と 7月20日に巣立った。百合地巣塔では2羽のヒナの頭が見えるようになった。 土砂置場のコチドリの幼鳥は一回り大きくなった。キジが湿地を歩いてる風景 は珍しい。そんな水辺をウスバキトンボのタンデムがホバリングしていた。 【撮影データ】 23/Jul/11 豊岡市 D90+VR300F2.8,SIGMA10mmFE,SP90MACRO |