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巣立ちの季節


キビタキ幼 (スズメ目ヒタキ科/Narcissus Flycatcher)
猛暑が続いた後の台風接近で、ここ何日間かは夏の終わりを思わせる涼しい日
が続いた。週末になってようやく夏らしさが戻ってきたが、気温はそれほど上
がらず過ごしやすい。

土砂崩れの通行止めでアプローチできずにいた林道に、今期はじめて入ってみ
る。ところどころ小さな崩落が残っているが、通行に大きな支障は無かった。
このコースには珍しく、スコープを構えているペアのバーダーがいた。日陰に
車を止めてしばらく待機すると、頭上に現われたのがキビタキ幼鳥。谷斜面で
数羽が賑やかにやっていたのはクロツグミ幼鳥。この森で巣立った子どもたち
だ。

標高を上げるとカワラヒワの群れ。沢にはキセキレイ。ブナの梢にはイカル。
繁殖を終えた鳥の声は消え、森のセミもエゾハルゼミからエゾゼミに変わった。

午後からは、もう観ることもないアナログテレビ2台を無料回収業者の収集場
に持ち込んた。まだまだ使えるであろうたくさんの受像機が、墓石のように*
並んでいた。近くの休耕田ではハスの花が見ごろである。

【撮影データ】 23/Jul/11 D90+VR300F2.8,*SIGMA10mmFEx1.4