トップろっぽうフィールド日記>このページ

アカショウビンと遊ぶ


アカショウビン (ブッポウソウ目カワセミ科/Ruddy Kingfisher)
明日は父の三回忌の墓参。一足先に、散骨した蘇武岳*に一人登って祈りを捧げ
る。その足で久しぶりに銚子ヶ谷のカキツバタ群生地に入ってみる。湿地*は、
全周をネットとトラロープで二重の防獣対策が施され、一時は鹿害で深刻な状
況になっていたカキツバタも回復してきている。魚眼で湿地の景観*を記録。

湿地へのアプローチではニシカワトンボギンリョウソウ*などに目をやる。
林道を北に向かうがカラスアゲハにレンズを向けた程度。法面から豊富に流れ
落ちる山水*を汲んで土産にする。手が痛くなるほど冷たい水だ。

ブナ林を見下ろす路肩に車を入れる。エゾハルゼミの大合唱にアカショウビン
の声が絡んできた。


平地は朝から30度を越す暑さで、一番暑い時間を山でゆっくり過ごすことに 決める。湯を沸かし、昼飯のカップ麺を啜ると、あとは森の中を餌場にしてい アカショウビンに遊んでもらう。ブナの枝に止まるアカショウビン、30mほ ど距離があるのと逆光でしゃっきり撮れない。曇り空が割れて、ときどき森の 中に光が射す。 見下げで撮るアカショウビンの囀り。デジスコなら楽勝の距離だが、300ミ リでは遠い。枝から地面に突っ込んだアカショウビンは獲物を捕らえていた。 どうやらトカゲのようだった。枝に叩き付けて弱らせてから食べる習性は、他 のカワセミと同様である。 食後のアカショウビンのくちばしには、食べたトカゲのウロコが付着していた。 なかなか見えない腰の「青いパンツ」も見えている。あくびをし、向きを変え てしばらくマッタり過ごしたあと、飛び出して行った。 巣ではもうすぐヒナが孵るはずである。 【撮影データ】 24/Jun/11 D90+VR300F2.8,*SIGMA10mmFE