田植えの準備が始まった海沿いの田んぼに、ダイゼン、オバシギ、ハマシギが 入っていた。散歩の女性の接近で飛び立つ。 浜に出るとまずキアシシギが目についた。トウネン、ハマシギ、オバシギ、 キョウジョシギ、メダイチドリ、シロチドリと、盛りだくさんのシギ・チドリ と出会えた。 許容範囲を超えて近づけば飛んでしまうが、シギチの写真は飛びモノが魅力で もある。キアシシギとキョウジョシギの飛翔。キアシシギの上面は灰色で地味 だが、翻った下面は白く目立つ。キアシシギの正面飛び。 オバシギの飛び立ち。こちらはオバシギの着地寸前。 キョウジョシギの羽ばたきは美しい。 この日は朝から濃い黄砂が降った。オオハムやカモメが浮かぶ風景もぼんやり 濁っている。東に離れたシギチをゆっくり追いかけて砂浜を歩く。イソスミレ が綺麗に咲いているのに目を奪われていると、突然チュウシャクシギの群れが 飛び出した。降り立って合流したチュウシャクシギは10羽を数えた。 シギチを追って普段は歩かないあたりまで足を伸ばしたが、たまたまこのとき は夜光虫の発生に遭遇した。海が赤く染まっているのが夜光虫。望遠レンズで アップで撮る。青く光る夜の風景からは想像できない「トマトスープ」な昼の 夜光虫の姿である。夜光虫の上をキアシシギが飛んでゆく。 砂浜を西に戻る途中、チュウシャクシギ3羽とオバシギ1羽が前方に降り立っ た。私が後ろから追う格好となりチュウシャクシギはやがて西に飛んで姿が見 えなくなった。 【撮影データ】 02/May/11 京丹後市 D90+VR300F2.8 |