トップろっぽうフィールド日記>このページ

群雀


スズメ* (スズメ目ハタオリドリ科/Tree Sparrow)
連休最終日、小雪の舞う久美浜湾は前日の風波も収まって、いつもの岩場には
オナガガモ、コガモ、ハマシギが常駐。外海の様子も見てきたが、波は少し低
くなったものの、まだまだ大荒れである。六方田んぼの湛水田でハシビロガモ
のオスを観察。コガモ、カルガモ、マガモに加えて、ヒドリガモも入っている。

仲間から携帯コールがあって、スズメの大群を観察中という。私がどんな写真
を撮りたいかよく理解してくれる彼は、この場所で仕掛けるよう薦めてくれた。
現場到着直後、つけたままの望遠でまずスズメを押さえておく。ちょっと遠く
にレンズを振ってスズメに混じったカワラヒワも入れておく。

魚眼レンズに付け替え、ミニ三脚にセット。15mほど離れてリモコンシャッ
ターを切る。なかなか絵コンテ通りにスズメが動いてくれない。やがて、群れ
に大きな緊張が走った。左手からハヤブサ若*が高速低空飛行で突っ込んできた。
群れが大きく乱れ、ハヤブサは一瞬のうちにスズメ1羽を空中で鷲づかみして
飛び去った。

何度かのトライを繰り返し、トップ写真の画像が1カット撮れた。置きピンで
撮っているのでフォーカスが甘い。高速シャッターでスズメはどうにか止まっ
ているが、もう少し絞って撮りたい。それでも「魚眼で鳥写真」という一つの
テーマに適った1枚にはなった。またのチャンスに再トライしよう。

午後から、同じエリアでハギマシコを観察した。大雪になって平地に下りてき
ているが、出会うのはなかなか難しい相手だ。一斉に飛んだカットでカウント
したら15羽の群れだった。頭上を飛んで、そのまま里山の林に入って行った。

ハギマシコが飛んだ直後、「コォーコォー」と鳴きながらコハクチョウがこち
らに飛んできた。真上を飛んだときのカット。このカットを等倍トリミングし
たコハクチョウの顔。いつも見る、黒く小さな丸にしか見えない目も、飛翔中
は違った表情に見える。4羽編隊は田んぼの端で折り返して、また元の餌場へ
と戻って行った。

六方田んぼの電柱にもノスリが戻ってきているのを確認して、早めの上がりと
する。

【撮影データ】 13/Feb/11 豊岡市,京丹後市 D90+VR300F2.8,*SIGMA10mmFE