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立春の浜辺


ミユビシギ (チドリ目シギ科/Sanderling)
4日の立春を過ぎた週末、海の様子を見にゆく。先週の寒波は海辺にも多くの
雪を降らせた。豊岡盆地ほどではないが、除雪の山があちこちに残っている。
湾岸の電柱にはミサゴ。湾内にはスズガモ、オオバンがいつもの通り浮かび、
その群れの中でカワウが魚を獲っていた。

カワウの獲物はヒイラギ。以前ウミネコが食べあぐねているのを観察したが、
魚食い専門のカワウでもヒイラギは手ごわい相手のようだ。何度も飲むのを躊
躇しながらようやく喉の奥に押し込んだ。

遠くにミミカイツブリセグロカモメが飛ぶ。

ホオジロガモが目を引いた。ヒドリガモとの比較で、大きさの感覚がわかるだ
ろう。メスは比較的よく観察されるが、オスはなかなか見れない。オスは美し
い姿をしていて、黒く見える頭部は深い緑色。白い頬が名前の由来。

オスは1羽だけだったが、まわりにはメスが複数羽おり、求愛ディスプレイな
のか、オスが首をのけぞらせたあと、伸び上がった。英名Golden-eyeの通り、
目は金色である。

湾岸に沿って移動。潮がよく引いており、岩場に集まっていたオナガガモが牡
蠣筏の前を飛んで行った。突堤にはイソヒヨドリ。外海は波も低く、沖の島に
ウミウを見るくらいだった。

日曜日の外海は波が高まり、サーファーが繰り出していた。岩場では海藻採り
の男性。砂浜に残された足跡からシギ・チドリの気配を感じる。シロチドリが
いた。夏羽移行中の個体が目につく。近いところから図鑑写真。

近くを探せばミユビシギの群れとハマシギ1羽を見つけた。ミユビシギは10
羽ほど。寄り過ぎると飛んで別の岩に移動し餌採りを続けている。

飛翔写真を何シーンか撮る。ミユビシギ、ハマシギ、シロチドリの識別ができ
るだろうか?こちらの飛翔写真にも3種が写っている。これで群れの全個体が
入っていると思う。

岩場から少し南に歩くと、シロチドリが1羽ポツンといた。砂浜まで積もった
雪の様子が分かるだろう。日曜日の午後から天気は下って行った。

【撮影データ】 05-06/Feb/11 京丹後市 D90+VR300F2.8