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立春の田んぼ


コウノトリ (コウノトリ目コウノトリ科/White Stork)
2月3日の夕方、伊豆地区の田んぼ上空をコハクチョウの群れが北に向かって
編隊飛行するのを、出石川の堤防から見た。16羽をカウントした。写真を拡
大してみると灰色の幼鳥が1羽混じっていた。そのまま六方田んぼへ向かい、
高度を下げるところまで確認した。翌2月4日は穏やかな立春となった。

週末、百合地のKさんに訊ねたところ、やはりコハクチョウの群れは巣塔下の
湛水田に下りていたとのことだった。餌場を探してあちこち動き回っているよ
うだ。週末の六方、伊豆、小坂の田んぼにはコハクチョウの姿は無かった。
国府平野で見たという情報を得たが未確認。

百合地巣塔のコウノトリのペア、今年も繁殖期を迎えている。巣作りの最中で
マウンティングも度々行う。面白い羽根の広げ方で羽繕いした。

湛水田の雪が融けてカルガモコガモが戻ってきた。近くで逃げないコガモ♂
の図鑑写真を押さえる。

湛水田にはクサシギタゲリタシギなどの姿も復活。餌採りに夢中になって
いるタシギの図鑑写真。

夕方の三木巣塔にはハヤブサ若。巣塔下の湛水田ではクサシギがしきりに鳴い
て警戒している。やがてハヤブサは山の方へと飛んで行った。

日曜日、田んぼの電線に8羽のハギマシコが止まった。歩いて近寄って空抜け
見上げショット。盛大トリミングで図鑑カット。腹の渋いバラ色や下尾筒の様
子が、下から見るとよくわかる。

再び百合地の巣塔周辺。ミサゴが電柱に止まって魚を食べているところだった。
こちらの気配で飛んだのを追い撮り。すでに上半身を食べられてしまっていた
が、ミサゴの餌は、どうやらボラのようだった。

巣塔のコウノトリは巣材運び上げては交尾を繰返す。百合地のKさんは今年も
始まったコウノトリの繁殖を熱心に観察しておられた。さて、今回はどんなド
ラマが待っているのだろう。

【撮影データ】 03,05-06/Feb/11 六方田んぼ D90+VR300F2.8