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ウソの声


ウソ (スズメ目アトリ科/Bullfinch)
湾内ではオオバンの群れが羽繕い。寒波が続くせいか、いつもの冬よりカモの
数が少ない気がする。スズガモ、ホシハジロ、ヒドリガモ、オナガガモなどの
レギュラーメンバー以外に目を引くものはいない。

外海は波が高く、浜の離れたところでミサゴが飛び立ったのを確認したのと、
近くでは2羽のミユビシギが餌を探していた。

盆地の田んぼは長く雪に覆われたままだ。水路沿いのジョウビタキを300ミ
リノートリミングで撮る。限られた餌場に固執して逃げようとしない。今では
とんと疎遠になったが、このサイズはデジスコ撮影を彷彿させる。

出石川にはあいかわらずカワアイサがいる。工事前にはヨシガモが必ず居たポ
イントには、今ではコガモすらいない。河川敷のヤナギは皆伐され、猛禽も寄
り付かなくなった。

谷に入ると雪が深い。山に上がった仲間からは、路肩の雪が胸の高さまであっ
たと報告してきた。サクラの芽を食べにウソが寄ってきた。このときはオスば
かり3羽。里で鳥見をしていても、どこからかウソの声が聞こえるようになっ
た。サクラの芽が膨らむのを待って山から下りてきたのだろう。

夕暮れの六方田んぼ、猛禽狙いの人だかりを避けて巡回。タゲリケリが同じ
湛水田で餌を漁っていた。2ショットを狙ったけど、時間内に二羽が寄ること
はなかった。1月20日の大寒を過ぎ、豊岡盆地は真冬の真っ只中である。

【撮影データ】 23/Jan/11 豊岡市 D90+VR300F2.8