ウラニシの天気は予報ほど大崩れすることなく、ときおり晴れ間も出た。山か らは人工雪*のスキー場が見下ろせた。山麓では大慌てで山に駆け上がるウリ坊 を見かけたが、撮れたのは後ろ姿だけ。 ヤマハゼの前で待っているとコゲラがやってきた。葉柄に逆さまにぶら下がり、 満腹になるまで実を食べてゆく。 次にやってきたのがアオゲラ。同じように懸垂しながら黙々と実を食べてゆく。 前被りの枝が邪魔だが全身ポーズ。木に垂直に止まるための大きな爪がよく分 かる。こんな細枝でも上手に掴むことができるのだ。 ヒヨドリが寄ってきた。下の藪からカカッと小さく鳴きながらルリビタキが飛 び出してきたが、こちらに気づいてすぐに姿をくらましてしまった。 ハギマシコの大きな群飛を見送って山を下りる頃には、木枯らしが強く吹き出 した。下界に戻ると北の空は黒い雲に覆われ、南の雲間からもれた太陽の光で 虹が立った。円山川の夕暮れ*は早く訪れ、風波に揺れる川面にはカモたちのざ わめきが聞こえていた。 【撮影データ】 28/Nov/10 豊岡盆地 D90+VR300F2.8x1.4,*VR18-200 |