六方田んぼでは、百合地地区から冬季湛水が始まっている。日ごとに水を張っ た田んぼの数が増えている。田んぼに水が入れば鳥が来る。黄砂の残る日曜日、 巣塔下の湛水田に1羽のツルシギがいた。 羽根色は地味だが脚の橙色が美しい。下くちばしも橙色で、細くシャープであ る。水浴のタゲリの前で餌を漁る。ツルシギは警戒心が弱い鳥の一つ。車の中 でじっとしているとどんどん近づいてきた。 ツルシギのいる湛水田には2羽のハマシギらしき鳥がいた。最初はオジロトウ ネンかと思ってみていたが、大きいのと下に反った長いくちばしはハマシギだ ろう。海のシギが内陸に入ると途端に識別能力が麻痺してしまうのが常だ。 近くの別の湛水田にはハシビロガモも入ってきていた。 隣接する河谷地区の田んぼにも水が入り始めた。夕刻、タゲリ、タヒバリ、ハ クセキレイなどが寄ってきていた。仲間がツメナガセキレイを見つけたらしい が、他のセキレイに紛れて探し出すことが出来なかった。 【撮影データ】 14/Nov/10 六方田んぼ D90+VR300F2.8 |