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小さい秋見っけ1


ハジロカイツブリ (カイツブリ目カイツブリ科/Black-necked Grebe)
11月3日は文化の日。この休日は晴れの特異日なんだとか。前日の予報では
一日雨だったのに、なるほど、朝から晴れていた。友達とカヌーの約束をして
いたのに、冬型の天気予報と喉の痛みからキャンセルした。歳をとると無理は
禁物だ。

天気は晴れたり時雨れたりのウラニシまがい。気温も下がってフリースを羽織
る。水路沿いはノビタキが多数。例年より1週間以上、ノビタキの移動は遅め
にシフトしている。

広い用水路でハジロカイツブリを見つけた。これまでは海辺で観察してきたが
内陸での観察は珍しいことだ。警戒心が弱く、平気でこちらにも寄ってきた。
赤い目がチャームポイント。正面顔は凄味がある。伸びをしたときの弁足にも
注目。カモのような膜状の水かきではなく、指そのものが葉っぱのように広がっ
た構造をしている。

観察を始めてしばらくすると、しきりに潜水を繰返すようになり、活発に動き
まわりながら離れて行った。

山に向かってみる。紅葉の盛りには少し早いが、ところどころで綺麗な色づき
を楽しむ。ただ実成りが少ない。実のない山には鳥もいない。カラ類の声が時
おり聞こえるだけだ。本来なら、この時期に山に留まっているアトリ科やツグ
ミ科の鳥が、餌を求めてすでに平地に下りてきている。

ようやく見つけたのが1羽のベニヒワ♀。ほかに仲間は見つからなかった。
警戒心が強く、証拠写真を撮ったあと林に逃げ込んだきり見失った。
今シーズンはフィンチの当たり年になるのかも知れない。

【撮影データ】 03/Nov/10 D90+VR300F2.8x1.4