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暑さも彼岸まで


チュウヒ (タカ目タカ科/Marsh Harrier)
9月23日、秋分の日。前夜からの雨は午前中一杯降り続いた。午後からは上
がって盆地内を巡回。ノビタキの南下が遅れている。この日も見つけることが
出来なかった。

長く居座った夏の高気圧がようやく南海上に押し返され、彼岸の今日はめっき
り涼しくなった。この涼気を待ちかねたようにヒガンバナがあちこちで花を開
いた。

六方田んぼでムナグロが10羽ほど飛んだ。降りたあたりを探して4羽の群れ
を刈田で見つける。今秋最初のムナグロ観察となった。黄色の強いこの個体は
幼鳥。色の薄いのは成鳥冬羽?

ムナグロ観察を続けていると、近くにいた仲間からコール。チュウヒを捕捉中
とのこと。急行して彼のレンズの向き先を注視する。畦のブッシュに下りてい
るらしい。ようやく僅かに出ている頭をファインダーで捉えた途端飛び出した。

200mほどの距離でフラフラと飛び続けるチュウヒをレンズで追う。
翼の裏の白がチュウヒを特徴付ける。後ろからはこんな感じ。左まわりに旋回
し、やがて地上に急降下した。降りたあたりに急行するも、見失ってしまった。

この夏、河川敷で一度チュウヒを目撃していたが、その個体が現れたのだろう
か。それとも別個体が北から渡ってきたのか。兵庫県レッドデータAランクの
チュウヒ。台風23号洪水以降は観察が途絶えていたから、ずいぶん久しぶり
の登場となった。

【撮影データ】 23/Sep/10 六方田んぼ D90+VR300F2.8x1.4