記録的な猛暑もようやく勢いを弱めてきた。朝晩はめっきり涼しくなったが、 日中の気温は9月後半とは思えないほど、なおも高い。 三連休中日の日曜日は、コウノトリ市民研究所の田んぼの学校。子どもたちと 一緒にイナゴ、バッタを追いかけた。トップ写真は放鳥拠点ビオトープ内での 活動の様子。ほぼ狙い通りの構図になったが、腹ばい撮影で泥だらけになって しまった。 何年かぶりにこのビオトープに入ってみたが、今流行りのフレーズを使うとし たら、生物多様性に富んだビオトープになっている。イトトンボでは、今の季 節にはアジアイトトンボが最も目立つ存在。コウホネは兵庫県RDBのAラン クに格上げされた。Bランクのミズトラノオという希少種も勢力を広げている。 郊外の花壇では、ホウジャクの吸蜜行動をしばらく観察。クイックモーション が小気味よい愛すべき蛾である。 稲刈の終わった田んぼにはハヤブサやオオタカの子どもが狩の練習に出てきた。 カラスにモビングされながら、これから一人前の猛禽に育ってゆくのだ。 百合地巣塔から巣立ったコウノトリの様子。3羽巣立ったヒナは1ヶ月経たな いうちに1羽が死に、この休日にも2羽目が死んだ。残った1羽(左)は親が しっかり面倒をみている様子。記録的猛暑の第二クラッチ、6卵のうち残った ヒナは1羽という結果は厳しい。この1羽は元気に育って欲しいものだ。 この連休中、高い気温が続く中で、例年なら初認するはずの秋のノビタキの姿 は見ずじまい。稲刈り中の田んぼにはシラサギがたくさん集まっていた。 ダイサギとチュウサギの混群。獲物はカエルが殆どだった。 それにしても、この時期、畦にヒガンバナの赤がひとつも咲いていない風景は 妙なものである。 【撮影データ】 18-20/Sep/10 豊岡市 D90+VR300F2.8x1.4,SIGMA10mmFE, TAMRON SP90MACRO |