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夜露にあたる


アズチグモ (カニグモ科)
蜘蛛変人イッコウ氏を迎えての夜遊びは2度目。イッコウ氏は日中の勤務を終
えてからの夜遊び。私も午前中の海岸歩きで疲れ按配。それでも夜遊びに繰り
出してしまうほどに、夜の世界は魅惑的なのである。

アズチグモを初めて見せてもらった。憧れのクモの一つだったから嬉しい。
乳白色の透明感のある姿が美しい。顔のアイマスクも特徴的だ。葉裏の白い塊
が卵のう。産卵を終えた後で腹が萎んでいるのが残念。

ヤリグモニホンヒメグモオオトリノフンダマシは卵のうを2つに増やした。
ジョロウグモはいよいよ成熟度を増している。

アオマツムシが耳障りに鳴いているが、姿を見つけるのは難しい。ツユムシは
お手軽な被写体。枝先に集団で眠っていたのがハナバチの一種。小さな体に大
きな目が可愛らしい。幹にはサシガメの小さいのがかたまっていた。葉に付い
た鳥の糞と思いきやスカシカギバの幼虫だった。実に見事な擬態である。

さて、今宵のムツトゲイセキグモ。3つ玉回しの2個体を撮影。
ムツトゲ1−1
ムツトゲ1−2
ムツトゲ2

ムツトゲ1は網を畳んだきり再開せず。ムツトゲ2は不安定な枝先で撮影には
不向き。結局、今回も獲物がらみのシーンは訪れず。長時間夜露にあたって体
調不良となり、一足お先に上がることにした。

【撮影データ】 18/Sep/10 豊岡市 D90+SP90MACRO