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夜遊び終盤


ムツトゲイセキグモ (コガネグモ科)
週末の夜は晩酌を我慢して、涼みがてらの夜遊びに繰り出す。10時半にもな
れば日中の熱気もとれて長袖シャツで快適である。空には満天の星。今宵は風
も無く蜘蛛観察には最適。

シロオビトリノフンダマシが蛾を捕まえた。あっというまにミイラ状態にして
ゆっくり味わってゆくのだろう。

近くでアカイロトリノフンダマシもミイラ蛾を時間を掛けてシャブっていた。

コゲチャオニグモはギスを捕食中。その横でヌサオニグモの雌雄が交接中。
めくるめく夜の世界。

さて、ムツトゲイセキグモも卵のうを守る時期になっている。マークしている
ムツトゲのいくつかを見て回る。無風の今宵は投げ縄猟に適しているのか、5
つ玉や6つ玉をぶら下げて待機しているのが目立った。

この個体は4つ玉を振り回した。大縄を振り回すと、その遠心力で止まってい
る細枝がたわむ。大きくブレた写真になったが、玉の軌跡がなかなか面白い。

別の個体は5つ玉をぶら下げた。不規則な軌跡シンメトリカルな軌跡、露光
のたびに違った写真になるのが面白い。トップ写真とかコレとか、リズミック
に変化のある回し方をしてくれると絵になる。

課題である蛾が絡んだ瞬間の写真は、今回も撮れずに終わった。夜遊びも終盤
に入ってきたが、厳しい残暑のせいでもうしばらくは続けていられそうだ。

【撮影データ】 04/Sep/10 D90+SP90MACRO