盆地内には休耕湛水田が無くなった。南下が始まったシギチの立ち寄り場所は 必然的に狭まる。海はどうかと、8月最初の日曜日は重いレンズを下げて砂浜 を歩いてみた。 海へのアプローチでキオビベッコウの巣穴掘りに出くわした。夜に行うらしい が、朝から一生懸命掘っていた。穴に埋めるのはナガコガネグモ。蜂毒で麻痺 したまま穴に埋められ、産み付けられた卵が孵ったら、生きたまま幼虫に食わ れてゆくという、まあ、ナガコガネグモにとっては壮絶な果て方である。 海に出るとユウスゲが花を閉じてまだ残っている。ツマグロヒョウモンが目立 つ。浜には釣人と海水浴のアベック。ようやく見つけたのはシロチドリ1羽の み。海水浴シーズンが終わるまでは、やはりこのポイントは無理なようだ。 ポイントの田んぼを一回り。1枚だけ湛水田が残っている。ここで見つけたの がアオアシシギ。磨耗した夏羽の単独個体。(トップ写真 ) 後ろ姿。 防波堤沿いで、釣り人が捨てたクサフグに群がるフナムシを撮る。人間には用 無しでも、フナムシたちには御馳走だ。 【撮影データ】 01/Aug/10 京丹後市 D90+VR300F2.8 |