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7月の但馬森


クロツグミ (スズメ目ツグミ科/Japanese Grey Thrush)
前週は雨に祟られたので、梅雨の晴れ間となった7月第二週の土曜日は迷わず
山へ向かう。その前に百合地巣塔を見回る。5羽孵った雛のうち1羽は行方知
れず(多分親が食べたという話)。別の1羽は成長が不順で、7月8日夕方に
親が巣から外に捨てた。残った3羽のヒナは、今のところ元気に育っている。

谷沿いにネムノキの花が初夏らしい風景を醸し出している。夏鳥の歌声もいつ
しかフェードアウト。

林道を辿る。観察ポイントで車を停めるとクロツグミの声が近い。ほかの鳥が
声をひそめてゆく中で、クロツグミは長く歌い続ける。待つことしばし。
ようやく思った場所に出てきたクロツグミを撮影することができた。
このクロツグミの囀り:
キビタキやウグイスのフレーズを取り込んで、バリエーション豊かに歌う。

水場にはメジロが寄ってきていた。ときどきホトトギスの声が聞こえ、
アオバトの声も遠くに聞いた。
谷を見下ろすポイントで、オオルリとミソサザイのアンサンブル:
カシワ林ではウグイスがひょっこり顔を出してきた。

山を下りて再び六方田んぼ。百合地巣塔の周辺*もすっかり初夏の景色になっ
た。


【撮影データ】 10/Jul/10 D90+VR300F2.8,*DX35mm