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動体視力

ツバメ
ツバメ (スズメ目ツバメ科/Hause Swallow)
夕方の田んぼを巡回。逆光のシルエットに浮かぶのはウズラシギの単独個体。
1枚の田んぼではツバメが集中していた。他に撮るべきものもないので、ここ
はひとつ動体視力アップも兼ね、飛びもの撮影の訓練とする。

風が弱いときツバメは高速で飛ぶ。それをファインダーに捕捉するのは難しく、
さらに捕捉したままピントを合わせながら追い撮りする。D90は秒4コマしか
切れないが、秒8コマ切れるカメラを使えば撮れるというものではない。ピン
ボケ写真を増産するだけのことである。

ツバメの行動をまず読み、一定方向にランダムに往復飛行を繰返す群れの中か
ら1羽を選び、距離がある段階からロックオン。接近にあわせて手動でピント
リングを連続的に回しつつ、合焦したところでシャッターを1回切る。

相当トリミングしているが、こんなのやら、こんなのが撮れる。ポーズや背景
を選ぶことは望めず、すべて成り行きである。これなんかはツバメらしいけど、
燕尾がもう少し見えてほしい。

翌日の正午前、同じ田んぼでツバメが同じように群れていた。虫がよく湧いて
いるのだろう。同じようにプチ訓練を行う。これは空白部分を少しカットして
いるが、大きくシャープに撮れた。上面が見えていないのがマイナス。

虫をくわえているところだが、ピントがかなり甘い。これも近いだけでボケ&
ブレ。縦トリミングで影と一緒に。

何回もやっているうちに、アタリの確率も増えてくる。こうして、身近な鳥相
手に、飛びものに備えているというわけである。

【撮影データ】 29-30/May/10 豊岡盆地 D90+VR300F2.8