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田植え始まる

ウズラシギ
ウズラシギ (チドリ目シギ科/Sharp-tailed Sandpiper)
相も変わらず盆地内の湛水田めぐり。おなじみタカブシギは3羽が隣接する別
々の田んぼに分かれて採餌中。本川から引かれた水が用水路を満たし、カワセ
ミがドジョウを獲っていた。

盆地内の南の田んぼから順に田植えが始まっている。田植えの終わったばかり
の水田にムナグロ9羽とウズラシギ2羽が入っていた。今回はウズラシギにフ
ォーカスする。

半逆光のウズラシギ図鑑写真。植えられた苗に沿って餌を漁る。夕方の同じ田
んぼで同じ群れを確認。ムナグロが伸びをし、ウズラシギが伸びをした。夕陽
を浴びたウズラシギ図鑑写真、茶色の頭頂がよく分かる。

近くの湛水田でJ382♀(左)とJ296♀(右)が並ぶ。少し離れてJ381♂がメス2羽
を見つめる。伊豆巣塔の現在のペアがJ381♂×J296♀で、J382♀は前妻という
関係。元カレからいつまでも離れられないといったところか。水を啜るJ296♀、
前妻と争うことのない関係を続けている。伊豆巣塔のヒナも、トビかなにかに
さらわれたらしく繁殖失敗。百合地ペアに続いて、二次繁殖の気配も見せてい
るから今後に注目したい。

百合地巣塔では新たな巣作りが始まっている。J275♂が巣材を運び上げる。
続いてJ228♀が巣材をくわえて巣に上がろうとするが、どうもまた夫の機嫌が悪
いらしい。近くの土盛に下りて様子を伺うが、巣には入らず堤防沿いの電柱に上
がってしまった。交尾は何度も確認されており、2番雛が待たれる。

【撮影データ】 08/May/10 豊岡盆地 D90+VR300F2.8