トップろっぽうフィールド日記>このページ

オグロシギと遊ぶ

オグロシギ
オグロシギ (チドリ目シギ科/Black-tailed Godwit)
前日、百合地で初認したオグロシギと伊豆の湛水田で再会した。5月3日の夕
刻まで同じエリアで活動したあと、4日には渡去した模様。今までの経験上、
単独のオグロシギの愛想のよさは分かっていたが、今回の個体も例に漏れず、
3日間楽しく遊んでくれた。

他の鳥情報も織り交ぜ、時系列にレポートする。

【4月30日】
百合地には4羽のアオアシシギ。セイタカシギ4羽も滞在中。巣塔のコウノト
リは、起きないヒナを構い続けている。この日の午後には回収作業が行われた。

河川敷を回るとノビタキがまだいる。今春のノビタキの渡りは例年より1週間
後ろにシフトしている感じだ。ヒバリが囀り、河畔林のサギのコロニーの下層
はカワウ軍団が占領している。

夕刻の伊豆湛水田、オグロシギと再会した。水鏡に映る赤い姿が美しい。羽繕
いの合間に見せた黒い尾がオグロシギの名前の由来。

小雨で濡れた畦に身を伏せて、ローアングルでシャッターを切る。
その1:赤褐色のくちばしは先端に行くほど黒い
その2:後ろ姿
その3:水中を探る
その4:貝類などを掘り出す

【5月1日】
早朝、同じ場所にオグロシギがいた。ちょうど畦沿いで寝ていたようで、気づ
かず車を入れると前を低く飛んだ。望遠撮影は前日で済ませてあったので、こ
の日は主にワイドレンズで迫ってみる。
その1*:朝6時半の滞在地の様子
その2**:仲間が合流して魚眼レンズで
その3*:伸びをした
その4*:一度、「キョッキョッ」と鋭く鳴いた
その5*:飛び上がりもの
その6:どんどん寄ってくる
その7:頭部をトリミングで

夕方の六方田んぼ百合地にはアオアシシギが5羽になっていた。
子を失ったコウノトリの両親、気を取り直して新しい繁殖に入って欲しいもの
だ。

【5月2日】
朝もやの田んぼ*を巡回。オグロシギはどこかで寝ているようで見つからない。
お昼に回るといつもどおりにオグロシギがいた。他に遊び相手が見つからない
と、ついついオグロシギに向かってしまう。以下の写真はすべてVR18-200mm
で、相手との最短距離は3mであった。
その1*:直接頭掻き
その2*:プチ羽ばたき
その3*:ワイドで環境を入れる
その4*:仲間も一緒にオグロシギに遊んでもらう

百合地湛水田のアオアシシギ5羽とセイタカシギ4羽は引き続き滞在中。
作業のトラクターの後ろにはアマサギが付いている。

コムクドリの通過が遅れている。あるいは、芽吹きの遅さに、一瞬のうちに既
に通過し終えてしまったのかも知れない。アオジエナガにレンズを向けた程
度。上空を、このたび豊岡病院に導入されたドクターヘリが南に飛んで行った。
帰り際の堤防の上からモズにシャッターを切る。

【撮影データ】 30/Apr-02/May/10 豊岡盆地 D90+VR300F2.8,*VR18-200,
                      **SIGMA10mmFE