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ヤツと遊ぶ2

ヤツガシラ
ヤツガシラ (ブッポウソウ目ヤツガシラ科/Hoopoe)
週末は冷え込んで、農道の水たまりは薄氷が張った。妙見山・蘇武岳も白く雪
をかぶっている。峠を越えて海に出る途中、凍結場所で軽の箱バンが横転して
パトカーが処理にあたっていた。

初認から5日後、同じエリアにヤツガシラはなお滞在中であった。農地の奥の
木に止まって「ポポポ」と繰り返しよく鳴いた。ヤツガシラの鳴き声を聞くの
はこれが初めて。最接近したときのカット。行動パターンは前回と同じで、お
気に入りの餌場で虫を食べ砂丘の農地を歩き木に止まる。

前回と同じ場所で丹念に砂浴びをした後、緊張しながら少し歩き短く飛んだ。
近くの倒木に止まり羽繕いをしたが、結局冠羽は開かずじまい。縦トリミング
の別カットは、下尾筒あたりの白がよく分かる。

見失ったので浜の様子を見にゆく。オオセグロカモメが1羽いたのと、ウミウ
と思われる落鳥をトビが漁っているぐらいだった。

夕方近く、観察を続けている仲間と再び合流。鳴き声を録ろうとレコーダを持
参したが、朝のように鳴くことは無かった。餌場から飛んで、奥の林に逃げ込
んだまま、しばらく出てこなかった。天気は下っており、近くを飛ぶヒヨドリ
にときどき警戒していた。

再び餌場に出てきたヤツガシラ、その後飛び立ったまま見失い、翌日にはもう
姿が無かった。今回の出会いでは、2日間じっくり観察することができ、また
鳴き声も聞くことができてラッキーであった。豊岡市内の別の場所でもヤツガ
シラ出現の報告があり、移動のピークにあたっていることが伺えた。

【撮影データ】 27/Mar/10 京丹後市 D90+VR300F2.8