週末は冷え込んで、農道の水たまりは薄氷が張った。妙見山・蘇武岳も白く雪 をかぶっている。峠を越えて海に出る途中、凍結場所で軽の箱バンが横転して パトカーが処理にあたっていた。 初認から5日後、同じエリアにヤツガシラはなお滞在中であった。農地の奥の 木に止まって「ポポポ」と繰り返しよく鳴いた。ヤツガシラの鳴き声を聞くの はこれが初めて。最接近したときのカット。行動パターンは前回と同じで、お 気に入りの餌場で虫を食べ、砂丘の農地を歩き、木に止まる。 前回と同じ場所で丹念に砂浴びをした後、緊張しながら少し歩き、短く飛んだ。 近くの倒木に止まり羽繕いをしたが、結局冠羽は開かずじまい。縦トリミング の別カットは、下尾筒あたりの白がよく分かる。 見失ったので浜の様子を見にゆく。オオセグロカモメが1羽いたのと、ウミウ と思われる落鳥をトビが漁っているぐらいだった。 夕方近く、観察を続けている仲間と再び合流。鳴き声を録ろうとレコーダを持 参したが、朝のように鳴くことは無かった。餌場から飛んで、奥の林に逃げ込 んだまま、しばらく出てこなかった。天気は下っており、近くを飛ぶヒヨドリ にときどき警戒していた。 再び餌場に出てきたヤツガシラ、その後飛び立ったまま見失い、翌日にはもう 姿が無かった。今回の出会いでは、2日間じっくり観察することができ、また 鳴き声も聞くことができてラッキーであった。豊岡市内の別の場所でもヤツガ シラ出現の報告があり、移動のピークにあたっていることが伺えた。 【撮影データ】 27/Mar/10 京丹後市 D90+VR300F2.8 |