伊豆地区の電柱にハヤブサが止まっていた。昨年生まれの若鳥である。 たぶんメスだろうと思う。 この個体、警戒心が極めて薄い。車から出て電柱の真下まで歩いても逃げるそ ぶりがない。飛ぶまでのつもりが、結局2時間も電柱を見上げることになって しまい、カメラを構える腕がツリそうになった。 時々舌を見せる。地上を監視し、ウトウト居眠りし、やがて丁寧な羽繕いを始 めた。羽繕い中にバランスを崩し落ちそうになる。トロいやつだなあと笑って いたが、ようやく獲物を追いかけて飛び出したとき、このハヤブサの左足が不 自由であることが分かった。 獲物を逃がしてしまったハヤブサが戻ってきて、田んぼの畦に下りた。二足歩 行が出来ず右足だけでケンケンで動く。飛んだとき、畳まれたままの左足が見 えた。ハヤブサの武器である足の片方が使えないのでは、狩の成功率も悪いだ ろう。生き延びてゆけるだろうか。 伊豆の人工巣塔でも巣作りが始まったようだ。あいかわらずの三角関係が続い ている様子。 ツグミが春を待つ田んぼでホッピング。色が薄いこの個体はメスだろう。 オオイヌノフグリに続きタネツケバナも花をつけ、田んぼの緑が戻ってきつつ ある。 【撮影データ】 21/Feb/10 豊岡市 D90+VR300F2.8(x1.4) |