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オオバン振る舞い

オオバン
オオバン (ツル目クイナ科/Common Coot)
家を出ると、いつものノスリが電柱から飛んで田んぼに下りた。ここにきて盆
地内のノスリの数も減ってきた。チョウゲンボウもめっきり見なくなってきて
いるし、今季はよく目についたハイイロチュウヒも飛ばない。

久美浜湾の様子を見にゆく。湾岸の農道に車をとめ、しばらくカーナビのTV
でバンクーバーの女子モーグル予選を観戦。湾の一画にオオバンの群れがいた。
20羽ほどいただろう。後ろはスズガモ。

オオバンは潜水を繰返しては海藻を食べている。モノクロームの、かつては神
秘的な雰囲気を持ったこの水鳥も、これだけ増殖が進んでしまうとありがたみ
もすっかりなくなった。逆に、台風23号の洪水以降、内陸のバンが淘汰され
て以来、数の回復が遅い。バンとオオバンは、今までとすっかり形勢が逆転し
た感じだ。

オオバンの群れから少し離れてオナガガモがいた。このポイントも海藻が多い
のか、カモの餌場になっている。オナガガモはオオバンのように潜水すること
はなく、逆立ちで餌を採る。逆立ちすると長い尾が際立って見える。

オナガガモが逆立ち採餌すると、まわりにヒドリガモやマガモが寄ってきて、
同じように逆立ちを繰返していた。外海の防砂林にはヒヨドリが集まっている
くらいだった。

【撮影データ】 14/Feb/10 久美浜湾 D90+VR300F2.8