円山川河口のこどもの野性復帰プログラムの開催現場、準備中のリーダーから ツクシガモ出現の情報を貰った。最初に楽々浦湾をチェック。対岸に真っ白な カモが潜水を繰返している。スコープでミコアイサ♂と確認。♀も近くで泳い でいた。 デルタゾーンでは、グループに分かれた子どもたちが賑やかに観察を始めてい た。先行で駆けつけていた仲間に状況確認。田んぼに入っていたのが、川に飛 んだとのこと。なるほど、2羽のツクシガモが円山川の真ん中に浮かんでいた。 ほどなく飛び立ち、しばらく上空を旋回したあと楽々浦湾に下りた。 水上の2羽は休憩モードに入って動き出しそうになかった。一旦退散して、午 後の後半に再訪した。静けさを取り戻した田んぼに、ひと際白く特徴的な羽根 模様のツクシガモを見つけるのはたやすい。2007年3月以来、3年ぶりの 当地での観察記録となった。 今回の2羽はどちらもくちばし基部に隆起が見られ、成鳥♂と判断している。 右の個体は隆起が顕著で確実に♂と判定できるが、左の個体は成鳥♀かもしれ ない。オス2羽の飛来というより、雌雄ペアでの行動の方が、この季節にはふ さわしいとも考える。繁殖期が本格化すれば、隆起はさらに大きく膨れてコブ 状になるらしいが、当地でそれを見ることは適わないだろう。 横姿、後ろ姿、正面から見ると帯状の模様がお相撲さんの「まわし」のように 見えて面白い。 トリミングの図鑑写真。斜陽に照らされた赤いくちばしが一際美しい。 夕方散歩の人が増え、飛び立ってしまったところで撤収。(トップ写真) タカであれカモであれ、白い鳥というのはやっぱり魅力的である。オオイヌフ グリも咲き出した小春日和の日曜日、いいものを見せてもらった。 【撮影データ】 24/Jan/10 豊岡市 D90+VR300F2.8 |