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マガンとヒシクイ

マガンとヒシクイ
マガンとヒシクイ (カモ目カモ科)
朝霧の六方田んぼを一回り。マガンの姿はない。霧が上がるまでは海で過ごす
ことにした。湾の上空を1羽のマガンが北に飛んだのを確認。期待を持ってポ
イントの田んぼへと向かう。

いた。マガン2羽とヒシクイ1羽。いずれも幼鳥である。このヒシクイはマガ
ンと同じくらいの大きさで、ヒシクイの中でも小型のグループに属する亜種の
ようであった。

警戒心が薄く、眼の前で採餌や羽ばたきを見せる。ヒシクイの羽ばたき。
証拠写真を押さえたあと仲間に情報を入れ、外海の様子を見に現場を離れた。
外海はサーファが群れているだけで、鳥の姿はなかった。

現場に戻ると仲間がレンズを構えていた。ひとしきり食べると飛び立ち、海に
浮かんで休憩する。爽やかな秋晴れであるが、風は少し冷たい。昼食を挟んで
午後からも彼らと遊ぶ。

水上を低空で飛翔し、頭上を旋回して餌場に戻ってくる。狭い田んぼであるが、
避難場所の水面が眼の前にあるこの場所は、カモ類の餌場として利用度が高い。
ヒシクイはマガン以上に警戒が強いのが普通だが、今回のヒシクイは家禽なみ。
望遠レンズを魚眼レンズに替えて寄ってみるが、さすがに魚眼では被写体が小
さすぎた。飛んだところ*も、トリミングで誤魔化した。

海に出たマガンとヒシクイが泳いで岸に戻ってきた。(トップ写真)
しばし羽づくろい。ヒシクイの顔を等倍で切り出してみる。マガンの飛び出し
ものはフレームからはみ出てしまった。

午後の後半は盆地に戻る。愛想のよいムナグロ1羽が農道に出ていた。
伊豆地区の電柱には2羽のコウノトリ*チョウゲンボウはバッタ食いに専念し
ており、オオタカ幼鳥は相変わらず無愛想だった。

変人Y氏によれば、国府平野でノスリを確認したとのこと。この週末、但馬各
地で秋祭りが行われた。秋はいよいよ本番となり、冬鳥到着の便りが日ごとに
聞かれる頃となった。

【撮影データ】 11/Oct/09 久美浜〜豊岡盆地 D90+VR300F2.8, 
                      *SIGMA10mmF2.8FE